チューンド・マス・ダンピング構造

チューンド・マス・ダンピング(tuned mass damping,TMD)構造とは、補助質量とばね、およびオイルの組み合わせにより、定盤の共振の抑制に用いられる、受動型制振器です。定盤には曲げ・ ねじれの基本モードの共振点が存在します。(例えば、下のコンプライアンス曲線では290Hz付近で1次曲げモードの共振ピークが現れます。)この共振点 をピンポイントで抑制し、狭帯域で優れた効果を発揮する制振器です。曲げ・ねじれモードは、定盤の形状・寸法で全く違った周波数で現れるので、それぞれ最 適に調整されたTMDの設計がなされます。なお、オイルは完全密閉されているので、漏れる心配はありません。prejudice7_1

共振モードの変動に対応した狭帯域ダンピング構造

最適に同調されたTMDは、卓越する共振モードを集中的に制振することができる一方、搭載物の影響などで共振モードが変化し、最適値が崩れると制振性能が減退する恐れがあります。

『チューンド・マス・ダンピング構造』は、独自のロバスト設計(※1)により、使用環境や搭載荷重の影響による共振モードの変動にも対応 し、狭帯域ダンピング構造でありながら広範囲(※2)にわたり制振効果を発揮する、ワンランク上のチューンド・マス・ダンピング構造で す。                                                                      下のグラフは、通常のTMD構造とJVI独自のロバスト設計のTMD構造のQ値(※3)を比較したものです。       prejudice7_2                      ※1)ロバスト設計とは、ある系が応力や環境の変化といった外乱の影響によって変化することを阻止し、安定した(=ロバストな)機能を発揮する設計手法の こ と。                                                                          (※2)広範囲とは、対象となる共振モードを基準に固有振動数で-10%~+5%の範囲(理論値)をいう。       (※3)Q値とは、当該コンプライアンスを理想剛体線で割った値で、振動の増幅度を示す。

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